
筋トレを始めた方がふと思ってしまう疑問に、こんなものはありませんか?
- 筋トレの直前直後にオナニーしたら、筋トレの効果薄くなるのでは・・・?
- タンパク質や亜鉛が精液に使われてるっていうし、オナニーって筋肉に悪いのでは・・・?
どうせ筋トレするなら、限界まで筋トレの効果を高めたいですよね。
今回はそんな筋トレとオナニーの関係性について詳しくご紹介したいと思います。
目次
オナ禁と筋トレについて

まず結論から言ってしまうと、3~7日程度のオナ禁をしつつ筋トレすることで、日々の筋トレの効率を上げることができます。
しかし、1週間を超える長期的なオナ禁は
- 筋トレの効率を下げてしまう
- 生殖機能を失う
などの危険性があります。
ペニスのことを思うと、1日1回は射精したほうが生殖機能向上には効果があるのです。
しかし、筋トレの効率を上げたい方は少しムラムラするぐらいでトレーニングするといいでしょう。

その内容について詳しく紹介していきます。
オナニーや筋トレに重要なのは男性ホルモンであるテストステロン!?

オナニーや筋トレのどちらにも有効といわれているのが、テストステロン・成長ホルモン・インシュリンの3つになります。
中でもオナ禁と筋トレに関係するのがテストステロンになります。
テストステロンの分泌を増やすことができれば、筋トレの効率を上げることができるのです。
さらにテストステロンは、精液・精子の原料にもなっているのです。
ここではテストステロンについて詳しく触れていきたいと思います。
テストステロンの作用について

骨格筋肥大や生殖機能において重要な役割を果たしているのがテストステロンです。
主な作用は、
- 骨や筋肉の強度の維持や発達を助ける働き
- 性欲や性機能の維持をする働き
- 血液を作る働き
- 動脈硬化やメタボを予防する働き
など様々あります。
テストステロンの内分泌の仕方は、以下のような流れになります。
上の図だとなにがなんだか分かりませんね。
ここで言いたいことは、テストステロンは精子の形成と成熟に使われる、ということです。
そのため、あまりにも射精しすぎているとテストステロンが精液の生成に多く消費され、筋トレの効果が落ちてしまうということです。


オナ禁によるテストステロンの推移について
ある中国の男性ホルモンの研究者の論文の中に、こんなグラフがあります。

縦軸がテストステロン値、横軸がオナ禁日数
これは、射精後のテストステロン値の上昇をグラフに示したものです。
グラフから分かるように、テストステロン値がピークに達するのはオナ禁から7日目です。
それ以降は何日オナ禁を続けようと、テストステロンの値に変化は見られませんでした。
つまり、最もテストステロンの値が高まるのはオナ禁を始めて6~7日の時だけということです。


長期間のオナ禁をしているとどうなる?

人間の身体には「廃用症候群」というものがあります。
これは、使わなくなった機能は脳が不要だと判断し、衰えて低下していく現象のことです。
特に骨折後にギプスをはずすと、腕の筋肉が衰えている現象はこれが原因です。
同様に、生殖機能も適度に使わないと、脳から不要だと判断されて衰えていきます。
オナ禁が長く続いてしまうと、
- 勃起しづらくなる
- テストステロンの分泌が下がる
- 精子の運動量や質が下がる
といった障害の原因になってしまうのです。
さらにペニスに流入する血液量も減り、海面体内の血管の柔軟性も低下、最悪の場合勃起不全に至ってしまいます。
また精子の生存期間は非常に短く、3日以上禁欲してしまうと死滅する精子が増え始めてしまうのです。
また、禁欲を続けているとどんどん古い精子が溜まっていきます。
この古い精子は動きが悪く、精液全体に占める古い精子の割合が増えると
- 精子の運動率の低下
- DNA損傷率が高まる
などの原因になります。
これは男性不妊、いわゆる種無し男性の原因にもつながります。


オナニーによる筋トレへの影響について

オナニーによる筋トレへの影響は2つあります。
- オナニー後はリラックスモードに入ってしまう。
- 亜鉛の消費量が多く、筋トレの効率が落ちる
- 筋肉の分解を促進する作用を持つホルモンが分泌される
という3つの影響です。
それぞれについて説明していきます。
オナニー後はリラックスモードに入ってしまうこと

オナニー後、男性なら皆経験したことのあるテンションが下がる期間に入ります。
ネット等では、賢者タイムや賢者モード等と言われていますよね。医学的には射精後不応期と呼ばれているのです。
男性の身体において賢者タイムの時は、テストステロンの分泌を抑制するホルモンが多量に分泌されてしまいます。
そのため、筋トレをする前にオナニーをすることに関してはオススメできません。
筋肉の分解を促進する作用を持つホルモンが分泌される

射精をすると男性ホルモンが減るのでは・・・?という説もありましたが、それを証明した研究はありません。
ある研究によると、勃起~射精に至るまでにかなり男性ホルモンの値が上昇することが分かったのです。
しかし、射精後にはプロラクチンというホルモンが分泌されます。
これはコルチゾールという、ストレスを感じたときに発散され、筋肉を分解する作用を持つホルモンの活動を高めます。
これによって、トレーニングと栄養摂取で養った筋肉が分解されかねないのです。
つまり、勃起から射精寸前の興奮することはテストステロンを増やしますが、射精してしまうと筋肉が分解されやすくなってしまうということです。
亜鉛の消費が多く、筋トレの効率が落ちる

精液の中にはタンパク質が含まれており、それを放出してしまうと筋トレの効果が薄れるのでは?
こんな疑問を持っている方がいらっしゃると思います。
しかし、1回の射精で消費されるタンパク質は0.15gです。
これは豚もも肉約0.68gに含まれるタンパク質の量です。全く懸念するに値しない量です。
しかし、問題なのは亜鉛です。
1回の射精で約3mgの亜鉛が消費されてしまうのです。
成人男性の1日の亜鉛の推奨摂取量は10mgなので、推奨摂取量の3割は精液に持っていかれるのです。
テストステロンは亜鉛やマグネシウム、ビタミンDからできており、亜鉛が不足してしまうとテストステロンの値も下がってしまいます。
また、人体において亜鉛は、生殖器の周りに最も多く存在しています。
そのため、亜鉛が不足してしまっている男性は最悪の場合勃起不全に陥ってしまうのです。
そのため、3~7日でオナニーをするにしても、十分すぎる量の亜鉛は摂っておく必要があります。

筋トレに悪影響なテストステロンを減らしてしまう要因は?

セックスもオナニーも筋トレも楽しみたい方が気になるのがテストステロンに悪影響な要因ですよね。
端的に言ってしまうと、不健康な生活習慣はテストステロンの分泌を減らしてしまう原因になります。
具体的には、
- 慢性的な大量の飲酒
- 肥満やメタボリックシンドローム
- 短い・質の低い睡眠
- 疲労やストレス
などがテストステロンの値を下げてしまう要因です。
飲酒に関してですが、適量の飲酒は男女共にテストステロンの分泌を増やす作用があります。
”適量”には体重・年齢・性別・アルコール分解能力の違いで個人差がありますが、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒量は以下のようになります。

お酒の種類別の1日の目安摂取量です。この程度の飲酒なら、男女共にテストステロンの分泌を促進する効果が期待できます。
しかし、過度な飲酒は睾丸と肝臓にも悪影響を及ぼし、テストステロンの値を大きく下げてしまう原因になってしまいます。
オナニーにも筋トレにも悪影響があるので、健康な生活は必ず意識しましょう。

オナニーと筋トレについてまとめ

数日程度、3~7日のオナ禁はテストステロンの値を高めてくれるため、筋トレの効率を上げる作用があります。
しかし、ずっとオナ禁をすればいいわけではありません。男性機能のためには1日1射精が理想です。
健康な食生活・睡眠・筋トレを続けていけば、確実にテストステロンを増やし、筋肉も精力・勃起力も高まることは間違いないです。
しかし、亜鉛とアルギニンが足りなくなってしまうことには注意しましょう。
特に亜鉛は射精による消費量が多く、筋肉にも性機能にも重要なミネラルです。
そのため、1日の推奨摂取量に十分な量の亜鉛は摂取するようにしましょう。
アルギニンも亜鉛も含んでいる精力剤サプリを使うことが非常にオススメです。
両方を上手に摂取して、日々の私生活に潤いをもたらしましょう。
