
射精をする直前・直後に起こる頭痛に悩んでいる方はいるのではないでしょうか。
この頭痛は様々な要因で起こり、中には放置していると命に関わる危険な場合があります。
そんな射精時に起こる頭痛の原因や種類、対策等について詳しく解説しています。
不安な頭痛を取り除いて、セックスやオナニーを楽しみましょう。
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目次
射精頭痛とは?

射精頭痛は、医学的には性交性頭痛と呼ばれています。
これは、器質的な疾患(身体組織である筋肉や骨格等が変形あるいは破壊されてしまっている、または著しい内蔵機能低下など)や脳腫瘍等が無い、健康な状態で行うセックス時に発生する頭痛のことです。
国際頭痛分類上では、セックスやオナニーに伴う「一次性頭痛」と分類されています。
性行為に伴う頭痛は珍しくなく、日本でも頭痛患者の3%を占めているようです。
この一次性頭痛は「オルガズム前頭痛」と「オルガズム後頭痛」の2つに大別されています。
性的興奮を伴って射精前・性行為中に経験する頭痛と、射精後に生じる頭痛ということです。
これらはハンマーで殴られたような激痛や、ズキズキと続く片頭痛に似た痛みのもの、鈍痛が長く続くものなど症状のパターンは様々あります。
一般的に痛みの部分で多いのは「後頭部」「首の後ろ」「耳の後ろ」などです。
痛みの持続時間も幅が広く、30分で終わる方もいれば、24時間続く方もいるようです。
発症年齢には20~24歳の時と、35~44歳の時にピークが見られ、平均年齢は35歳ほどとされています。
射精頭痛の原因は?

性交性頭痛の原因に関しては、現在の解析技術をもってしてもまだハッキリとはしていません。
原因として示唆されているものは、以下のようなものがあるようです。
- 性行為による血圧の上昇
- オルガズム時の後頭部における拍動増加
- 無理な姿勢を取ることによる頭や首の筋肉の過度な緊張
- 血管の収縮に関連するカルシウムチャンネルの異常
- 頭部または顎部の痛みの感覚を司る三叉神経の血管異常
様々な要因があり、2つ以上の原因を併発している可能性もあります。
また、性交性頭痛は片頭痛の発生原因と共通点が多く、片頭痛の一種として分類される場合もあるようです。
高血圧持ち方、片頭痛持ちの方、肥満、運動不足、ストレスをためやすい方などが性交性頭痛になりやすいと言われています。
不健康な状態や生活習慣の方は特に注意が必要になります。
射精頭痛の分類について

性行為に伴う性交性頭痛は、一般的に3つの種類に分類されます。
それらは「鈍痛型タイプ」と「激痛型タイプ」と「体位型タイプ」という頭痛の3つに分類されます。
以下それぞれのタイプについての解説です。
鈍痛型タイプ

鈍痛型タイプは性行為中に発症した頭痛が性的興奮を伴い増強するものです。
そのほかにも、頚部または顎部それら両方の筋収縮を伴う頭頚部の痛みと考えられています。
これらは、性交時に頭や首周りの筋肉か過剰に緊張することが原因のようです。
そのため、緊張型頭痛のサブタイプの可能性が指摘されています。
基本的にはいったん性行為をやめるか、緊張型頭痛と同様に筋肉を柔らかくする薬もしくは処置を行うと改善するようです。
激痛型タイプ

良性性交時頭痛の多くは激痛型タイプといわれています。
これは、オーガズム・射精時に激しい頭痛が生じるようです。
前頭部や後頭部の左右両方、即頭部、頭全体など人によって場所が変わるようです。
これは血圧の上昇や後頭部の拍動上昇などが原因とされていますが、ハッキリとはしていません。
痛みは1時間以内で治る方が多いと言われています。
体位型タイプ

これは、特定の体位を長時間持続することで生じる頭痛です。姿勢によって頭痛が生じたり消えたりします。
性交性頭痛での発症は非常に珍しい頭痛のタイプです。
これは、脳と脊髄が浸かっている「髄液」と呼ばれる液が少なくなることが原因とされています。
この症状は「脳髄液減少症」や「低髄液圧症」と呼ばれています。
髄液を包んでいる硬膜が破裂することによる髄液漏出が原因のようです。
体位型の性交性頭痛は突発髄液圧性頭痛に分類されています。
これが起きてしまうと、頭痛や眩暈、吐き気、首の痛み、倦怠感など様々な症状が起こってしまうようです。
ちょっとした事故や転倒がきっかけで起こることもあり、激しいセックスをする方は注意が必要になります。
射精頭痛は良性ばかり?

射精頭痛・性交性頭痛は一般的には良性の頭痛と言われています。
したがって、「良性性交性頭痛」とも言われています。
一次性の頭痛は、特に病気で起こるわけではない頭痛です。したがって、命の別状は一般的にはありません。
オルガスム前頭痛では、性行為の中断により頭痛発作が直ることが多いようです。
オルガスム後頭痛であっても、性行為後長くても3時間以内には頭痛が引くと言われています。
しかし、注意が必要なのが「悪性性交性頭痛」と呼ばれるものです。
悪性性交性頭痛とは? かなり危険な射精頭痛?

脳などの病気の起こる悪性交性頭痛は「二次性の頭痛」と呼ばれるものです。
これは、性行為中に血圧が急上昇して脳血管が破裂、脳出血やくも膜下出血を引き起こすものです。
命に関わる重大な頭痛ですので注意が必要です。
基礎疾患として高血圧や糖尿病、脂質異常症による動脈硬化性疾患や喫煙歴が多い方に悪性性行性頭痛は多いようです。
また、良性と悪性の両者の症状に差は特筆してないと言われています。
しかし、射精時にキーンとした頭痛が起こったり、安静にしていても激痛が何日も続いたりする場合は注意が必要です。
放置していると吐き気や嘔吐、意識障害を伴い、最悪の場合死に至る可能性もあります。
一次性の良性性交性頭痛と、二次性の悪性性交性頭痛を見分ける注意点として、
- 性行為前後突然、今まで経験したことの無い頭痛
- いつもと様子が異なる頭痛
- 頭痛が長期間続き、程度と頻度が増していく
- 痺れや麻痺などの神経症状を伴う頭痛
- 発熱・嘔吐を伴う頭痛
などがあります。当てはまる場合は恥ずかしがらずに、頭痛外来や神経内科、脳神経外科を受診しましょう。
射精頭痛の対策は?

射精頭痛には様々な発症要因があり、一概にコレ!というものはありませんが、いくつか予防策は存在します。
部屋を暖かくしてセックス・オナニーを行う

身体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなってしまいます。
すると、頭や首の血流が悪くなり、結果頭痛を引き起こしてしまうのです。
血流が悪くなってしまうと海綿体に流れる血液量が減ってしまうため、必然的に勃起しにくく、維持しづらくなってしまいます。
なので、なるべく身体を冷やさずにセックスをするように心がけましょう。
また、お風呂で身体を温めた後も注意が必要です。シーツや布団がひんやりしていると身体との温度差で血流が悪くなってしまいます。
お風呂で身体を温めている間にエアコン等で部屋を暖めて、シーツや布団もエアコンが当たるようにめくっておくなどしてセックスに臨むようにしましょう。
身体に負担のかかる辛い体位・姿勢を長時間続けない

頭痛に関わる首や肩に負担がかかる姿勢を長時間続けると、筋肉の緊張や血流の悪化を招きます。
すると、頭痛を引き起こしてしまうことがあるのです。
なので、負担の大きい体位や無理な姿勢でのセックスはやめるようにしましょう。
体位を頻繁に変えるか、負荷の掛かる体位はパートナーに伝えて時間を短くするなどしてみてください。
頭痛薬や鎮痛薬を使う

性交前に頭痛薬や、交感神経β受容体遮断薬という心臓の心拍数を減らして血圧を下げる薬を使うことは、性交性頭痛の発症予防になるとされています。
しかし、頻繁に使っていると薬が効きにくなる、胃を痛める、吐き気等の副作用を伴うなどの症状が起こるようです。
薬に頼りすぎることはあまりオススメできません。
精力剤を使って健康体を目指す

生活習慣病を伴う不健康な身体状態の中高年以上の方に、射精したときの頭痛は多いようです。
そのため、喫煙をやめる、健康な食生活、適度な運動をするということは性交性頭痛の対策になります。
しかし、働いていて忙しい方にとって運動は難しく、多くのストレスを抱えている場合喫煙をやめることも中々難しいですよね。
喫煙をやめようと思って、でも吸ってしまった・・・。と罪悪を抱えてしまうことも、かえってストレスになります。
したがって私が最もオススメしている対策は、精力剤を使うことです。
精力剤には血行促進に有効なL-アルギニンやL-シトルリンを豊富に含んでいます。
また、健康体に有効な各種アミノ酸、ビタミン類などの栄養素や滋養強壮に有効なマカやクラチャイダムを多く含んでいます。
更に精力剤には男性ホルモンに作用するものもあり、中高年以降の衰えた精力・勃起力を回復するには打ってつけの食品です。
射精の頭痛や、衰えた精力などに悩む人は是非一度精力剤を試してみてください。
射精頭痛についてまとめ

射精を伴う頭痛は、オルガズム前後に来るものです。
様々な要因で発生しますが、不健康な身体の方は非常に発症しやすくなってしまいます。
放っておくと自然と治る良性の頭痛もあり、その場合は適切な対策をすることで改善することができるようです。
中にはくも膜下出血や脳出血が引き起こされている悪性の頭痛もあるため、長期的に頭痛が続く場合は一度医療機関を受診しましょう。
一番のオススメ対応策は精力剤です。
精力や勃起力の回復が見込める上に、健康体も目指せるため悩んでいる方は一度試してみてください。
セックスに関する悩みを払拭して、楽しい夜の営みを送っていってください!